ぷらせぼくらぶ
11 月 29 日発売
680 円
大人になるのはこわいし、さみしい。 「箱があったらその中で眠ってしまいたい。そしてそのままそれを宇宙の片隅の誰も知らない場所にとばしてほしい」―――へちゃむくれでネガティブでナイーブな中学生の女の子・岡ちゃんほか、「平凡だけど、ほんのちょっとだけ特別でありたい。でもやっぱり特別なんかにはなれない」、そんな多感な中学生達を独特のタッチで描き出した連作短編集。 【編集担当からのおすすめ情報】 同名タイトルの読切作品(本書第一話として収録)でIKKI新人賞「イキマン」を受賞した新鋭・奥田亜紀子氏の、これが待望の初単行本となります。「スクールカースト」という言葉もその意味も知らない中学生女子&男子の、平凡で、退屈で、ほんのちょっとの楽しさだけを大切に抱えているような日々。どんな人でも心のどこかで必ず共感できる「あの頃」を、丁寧にリリカルに描き出しています。作品中に出てくる以下の文章に、もしわずかでも感じるところがあれば、きっとこのコミックスは、そんなあなたに必要なものだと思います。ぜひ、読んでみてください。「じゅうごねんまえの幽霊よりわたしたちは誰にも見つかりようのない場所に取り憑いていたのですすれ違いざま横目でとらえたかげぼうしや机とほほがふれるときの温度距離を詰め合う上履きの音のなかにすら」